ドローン国家資格(二等)無人航空機操縦士は必要?初心者は様子見?

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ドローン国家資格 二等無人航空機操縦士は必要?様子見をおすすめする理由

2022年12月、ついにドローン国家資格【無人航空機操縦士】が開始。

始まったばかりの国家資格、今すぐに二等無人航空機操縦士の資格を受けるべきかどうかについて今回は記載します。

結論から言うと、民間資格を取得済みでドローンが本業でない方は今すぐに受ける必要はなく、2025年12月までに取得を目指す。で良いと考えます。

なぜなら、国家資格を持っていても資格に対応したドローンの機体がほぼないため、飛行の手続きは民間資格と変わらないからです。

ドロウマ

私はデイトラのドローンコースで民間資格は取得済み。
ドローンを購入し、現在国家資格は様子見中です。
これから様子見の理由を詳しく説明します。

目次

ドローン国家資格(二等)無人航空機操縦士は必要?初心者は様子見?

はじめに

この記事は、実際に【二等無人航空機操縦士】のスクールを行っている企業にドロウマが直接相談に行ってお聞きした内容も含めて記載しています。

ドロウマ

私は2023年2月に国土交通省・管理団体ドローンネット認定資格の【UASレベル2技能認証】に合格し、10時間飛行認定も取得済の状況です。

ちなみに、無人航空機操縦士を受験する場合、UASレベル2技能認証は経験者枠】に分類されます。(←スクールごとに判断が異なるようですが、今回取材したスクールや、UASレベル2技能認証試験を行っているスカイファイト銀座店でも国家資格用スクールが開始しています。)

個人的におすすめの3パターン

①既に充分な操縦経験があり仕事でドローンを使っている

→今すぐ国家資格(一等)を目指す

完全初心者(副業を検討)

→2025年12月までに国家資格(二等)を目指すか、国家資格の【危険物の輸送】と【物件投下】に関して変更があるタイミングで受験する。

→A.スクールの国家資格コース(初心者枠)は受講料が高いので、まずは民間資格を取得し経験者枠に入り、追々国家資格を取得する

→B.ドローンを購入し、2025年12月までに独学もしくはスクールで取得を目指す。

多少操縦経験がある(本業を検討)

→二等を独学で受験するか、スクールに通い一等取得を目指す。

二等無人航空機操縦士を受講するか悩んだ理由

国家資格を持っている方が仕事に繋がりやすいと思ったものの、自分のドローンを持っていなかったため、スクールの受講を決断できず…。

デイトラではレンタルのトイドローンを利用していたため、100g以上のドローンを操縦したことがありませんでした。

購入予定の機体DJI AIR2S二等操縦士の受講費用はほぼ同額の約18万円※国家資格の受講料はスクールごとに異なります。

ドロウマ

金銭的に同時に手を出せないので、ひとまずスクールの無料説明会に行って相談してみることに。

二等無人航空機操縦士はオマケ…?

スクールの先生に最初に言われたことは「二等無人航空機操縦士はほぼオマケで設けられたもの」でした。

一等無人航空機操縦士を設けた主たる目的は物流関係を発展させるため。政府としては物流の発展を目指しているけれど、なるべくドローンを飛ばしてほしくない…という考えらしい。(勿論それ以外の理由もあると思いますが)

しかし、2025年12月4日以降は包括申請制度が廃止予定で、今後ドローンを飛ばしていくには国家資格は必要不可欠になります。

民間資格だけでは飛ばせなくなります。※100g以下のドローンや屋内飛行等、現在許可申請が不要な飛行は国家資格がなくても飛行可能です。

ドローンの飛行形態

ドローンには9種類の飛行形態があります。

飛行形態
  1. 進入表面、移転表面及び水平表面又は延長進入表面、円錐表面もしくは外側水平表面の上空の空域
  2. 地表又は水面から150m以上の高さの空域
  3. 人又は家屋の密集している地域の上空
  4. 夜間飛行
  5. 目視外飛行
  6. 人又は物件から30m以上の距離が確保できない飛行
  7. 催し場所上空の飛行
  8. 危険物の輸送
  9. 物件投下

その中で民間資格UASレベル2では以下の7種が認定されていますが、【危険物の輸送】と【物件投下】は認定外。

ちなみに、2023年5月現在、二等無人航空機操縦士の資格でも【危険物の輸送】と【物件投下】の飛行形態は含まれていません

UASレベル2(民間資格)
二等無人航空機操縦士(国家資格)
  1. 人又は家屋の密集している地域の上空
  2. 夜間飛行
  3. 目視外飛行
  4. 人又は物件から30m以上の距離が確保できない飛行
  5. 進入表面、移転表面及び水平表面又は延長進入表面、円錐表面もしくは外側水平表面の上空の空域
  6. 地表又は水面から150m以上の高さの空域
  7. 催し場所上空の飛行
  1. 人又は家屋の密集している地域の上空
  2. 夜間飛行
  3. 目視外飛行
  4. 人又は物件から30m以上の距離が確保できない飛行

二等無人航空機操縦士を取得すると、上記①~④の飛行をする場合、許可申請が不要になります。

しかし、⑤【上空】・⑥【150m以上】・⑦【催し場所】で飛行する場合は、二等無人航空機を取得しても許可申請が必要です。

DJIのドローンが国家資格では承認されていない

個人的に最も微妙だと感じたのがこちら。

国家資格を使って飛行する場合、国に承認された機体でないと飛行できない。しかし、現状各等級で承認されている機体がない。

人気メーカーのDJIもまだ承認されておらず、スクールの先生曰く、DJIの承認は今後も難しい可能性がある、とのこと。

その理由はDJIが国産メーカーではないから。国が認める機体は日本製に限定される可能性があるようです。

結局国家資格を取得してもDJIのドローンを飛ばす場合①~④の飛行形態でも従来通り許可申請が必要になる、ということ。

以上の事から、今すぐ二等無人航空機操縦士を取得しても、初心者のドロウマにはほとんどメリットがないと感じました。

ドロウマ

①資格があってもDJI機は承認されていない
②許可申請も包括申請していればそんなに手間でもなさそう。
③初心者だし、150m以上や催し場所なんて絶対飛ばさない…

国家資格も始まったばかりで、今後【危険物の輸送】と【物件投下】も二等無人航空機操縦士の中に組み込まれていく予定なのか不明です。

組み込まれる場合、二等無人航空機操縦士を取得している者は上記2つの追加試験は省かれるのか、追加で受ける必要があるのかも不明です。

ただ、現在の包括申請システムも2025年12月4日以降は廃止になるので、今後ドローンを飛行するには国家資格は必須になるのは間違いありません。

初心者である今は、まずは実績を作ることが一番と考えますので、先にドローンを購入して技術を磨いた後、国家資格に挑戦するのがベストだと考え、今は様子をみることにしました。

管理人

もし今後二等無人航空機操縦士の技能の中に【危険物の輸送】と【物件投下】が必須になるようであれば、そのタイミングで国家資格に挑戦しようと思いました。
経験者枠なら2日で受講可能ですので、今焦ってとらなくても良いと思います。

この記事が同じように悩んでいる方の1つの参考になれば幸いです。

それでは、ここまで読んで下さりありがとうございました。

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